笑福亭利 歴史落語公演 『平賀源内』
瑞泉寺ことし最後のイベントは、
笑福亭笑利さんの歴史落語で締めくくります。
笑利さんは、特に歴史を題材にした創作落語に力を入れている人。
関西の若手ですが、落語と歴史に対して情熱がものすごくて、
彼の語る歴史落語から、次世代の古典が生まれるかも、と思わせてくれます。
笑利さん曰く、
「歴史落語は、僕がやってる活動の中でもメインに置いて最も力を入れてるものです。
『面白い』という言葉は『面(おもて)』が『白くなる』ことを意味します。
おもて、とは目の前の事、白くなるは明るくなるの意味、
つまり面白いとは、目の前が明るくなる状態のことを言います。
辞書で『面白い』を調べてみれば、
『魅力ある物事に心が明るみ、目の前がぱっとひらけて晴ればれした状態』、
『心が引かれて興味深い』、『こっけい、おかしい』、
『好ましい』など、様々な意味があります。
しかし、残念ながら、昨今芸人が生み出す笑い、バラエティの中の笑いには
『こっけい』『笑える』という要素しかない。
つまり笑えるかどうかだけが芸人を見る上での判断材料になり、
そこには教養も知識も品も求められない。
それでは少しつまらない、と僕は思う。
先ほど言ったように面白いには様々な意味がある。
笑えるかどうかなんて、本来の面白いの意味からすれば要素のひとつでしかないのに、
今はそれが全てみたいに語られてたりして。
今の漫才師も、テンポや技術で取れる笑いのレベルはかなり高いとこにまできてるけど、
残念ながらその背景に文化が見えない。
笑えるだけを追求したらそうなるに決まってる。
本当は面白いの要素の全部を詰め込んだ分厚い面白いを届けられるものを、
我々芸人は作るべきだと僕は常々考えています。
だからこの歴史落語公演においては、
笑えるだけで終わりのものは作りたくなくて 、
興味がそそられたり、
気持ちが晴れ晴れとしたり、
何か心に残り持って帰って頂けるものを提供できればと考えてやってます。」
とのこと。
瑞泉寺は歴史のお寺。
そのお座敷で、
落語好きも歴史好きも集まって、
楽しくあたたかい時間をお過ごしください。
12月21日京都三条瑞泉寺
笑福亭笑利歴史落語公演「平賀源内」
天才マルチクリエイター平賀源内を落語とトークで掘り下げる90分。
開場18時半 開演19時
料金前売2000円 当日2200円
会場 瑞泉寺 京阪三条駅から徒歩5分、木屋町通り
予約はこちら→ sft.victory@gmail.com
〔烟霞淡泊〕の下にメグスリノキの茶も賞味できありがとうございました。
即席の雷電瓶(ライデンはオランダの地名)で静電気を溜め放電の実演もありました。
〔烟霞〕(雨降り)で再現はチョトと…
静(静電気)と動(放電)これは、〔烟霞淡泊〕にあっても感ずるものがある。
江戸の文化[和算]による、安井算哲(渋川 春海)の風景の語りも面白いだろう。
葛城一言主神社のジャーゴン(数の核)の算額(願い絵馬)も面白語りのネタにならないかなぁー 。