皆様の温かいご支援のお陰で、クラウドファンディング『豊臣秀次公430回忌・京都瑞泉寺寺宝修繕へ 悲劇を未来へ伝えたい。』は、当初目標の350万円を早々と達成し、最終的にネクストゴールの500万円を上回る601万9000円に到達することができました。本当にありがとうございます。
お陰さまで4点の寺宝を修繕することができ、京都国立博物館での『豊臣秀次公と御一族430回忌記念・特集展示「豊臣秀次と瑞泉寺」』を開催することができました。ここにご支援いただいた方々のうち記載を許可くださった方のお名前を記載させていただき、深く感謝申し上げます。
2024年9月19日 瑞泉寺 住職 中川 龍学
ご支援者様のご芳名一覧
※敬称は略させていただきます。
すばる
大熊 貴法
月硝堂
青山ゆみこ
真野裕大
小林 直樹
谷川夏樹
ma
本郷智
小寺三千子
三上正
佐野真希子
辻康介
西田登志子
やま
タカコ
亀山綾乃
久米秀慶
ヲノサトル
藤本真美
リーム
毛内拡
近藤真五
太田梨紗子
今宿直美
吉澤 徹哉
山田 飛鳥
髙木 彩加
森 壹風
有川裕俊
山本 富男
安田ひろみ
髙木茂子
奥井司
最上義光歴史館・義光会
八田家一同
はるたか&みさを
西島利春
嶌村麻衣子
木村照夫
野崎 美弥子
やましなのマリコ
笹 弘志
スタジオ・ポーキュパイン
中村啓太郎
頼 柄銓
野々山公子
NAKANO
吉嵜 神誠
丸井 貴史
maho
長谷部拓馬
しげみつきよひろ
福住めぐみ
菅生鈴
ウエハラハヤト
万城目学
永峰 博
堀井 雅弘
堀井 ゆかり
佐々木しょうしょう
堀内紘佳
杉山憲乘
澤智子
新藤邦道
nowaki筒井・菊池
稻子 靖
岡田好弘
ぽん
蟷螂山保存会一同
田渕洋二郎
竹河志郎
はしもとゆか
下総 徹
絵本カフェ測量船
山本理恵子
竹澤 隆志
はなや みよ
Mao
播 真純
志摩良子
嶋田 泰次郎
高橋 有理
東城宏明
石井 諭
おおぎやなぎちか
朝倉 徳雄
つぐさまLove
敏夫 秀代
横山穰
井上真史
池澤崇宏
おおなり修司
清水弘道
川副Y雅子
星礼一
牧野礼
大島淑夫
三國青葉
遠藤卓也
富岡洋一
おおさわゆう
小関優
小山田和正
かすみ
玉川奈々福
増井直子
堤蛇彦
小川 万里佳
gibun
北迫薫
杉浦美穂子
奥田路子
山口修司
池下友子
藤田昌男
西村喜雄
上田敏夫
井上しづゑ
竹内真理子
松田次男
石井一毅
堀内黎子
木下泰一
山本佳子
奥田良輔
木村収
田島征爾
玉田起世子
三宅裕志
有山晃一
深谷純一 秀子
澤福子
藤岡義明
うかい
鵜飼家
吉永澄子
森田成彦 秀子
出竿好子
西澤毅彦
尾角美地子
前田千佳子
鈴木幸子
橋本宏子
西村功一
上田敏夫
井上ソノ子
笹部武彦 ふさ子
南澤隆
中川旦子
西田信子
寺田雅樹
畳谷朋子
村田雅治
小松美佐子
大西康夫
奥田良輔
日下部雅俊
山崎明
青木イチロウ
賛同者様のご紹介
安田 登様能楽師 作家
亡き人の無念を慰め、鎮める芸能、それが能楽です。京都三条大橋のたもとに佇むお寺、瑞泉寺は、430年前に起きた悲劇に連なる多くの人々の魂を慰め、鎮めて来たお寺です。道行く人々の見守る中、40名近い側室、若君、姫君が処刑され、穴に投げ込まれました。側室の方たちは最後の思いを和歌として残しましたが、その和歌が、ご自身たちが召されていた着物の布で表装され「寺宝」として残っています。能では「思いは衣に残る」と謡います。絶唱の和歌と無念の思いの残る衣の布。それが今年、京都国立博物館で展示され、そのための修復のクラウドファンディングが始まりました。ぜひ、ご協力をお願いいたします。また、私たちの一座でも、この悲劇を上演いたします。
柳家 さん喬様落語家 落語協会常任理事 紫綬褒章受賞
後世に残して行かなくてはいけない大切なものがあります。皆様のお心が、それを傳えていくことができると思います。落語も、江戸時代からその時代の皆様に応援していただいたお陰で今も演じさせていただいております。大事な物を傳えて行く事は今の時代の方々のご支援があればこそです。ご支援よろしくお願い申し上げます。
三島 邦弘様ミシマ社 社長
瑞泉寺なくして我が社はなし。と断言します(おいおい、あなたの会社なんて知らないよ、とお思いの方が大半でしょうが)。ただし、本や文化活動が少しでもお好きな方であれば、瑞泉寺がどれほど文化的役割を果たしているかは、ぜひ知っていただきたいです。実際、私たちの京都での出版活動の少なからぬ量が、ここで生まれています。あの本の元を辿れば、瑞泉寺でのトークイベントが起こりだった、ということも。少なくとも、「今を生きる人たちへ、同時代を生きる言葉」を届けることを一つのミッションに掲げる私たちにとって、瑞泉寺はまさに「今を生きる場」に他なりません。
玉川 奈々福様浪曲師 作家
浪曲師の玉川奈々福です。今年は豊臣秀次公の430回忌ということで、京都国立博物館でゆかりの品の展示が行われますが、秀次公をおまつりしているのは瑞泉寺さんです。瑞泉寺さん所蔵の寺宝、秀次公ゆかりの品々の修復のためにクラウドファンディングということで、私は瑞泉寺さんにお世話になっておりますし、秀次公という方がどういう方なのか、これはもうWikipediaを見てください。秀頼公がお生まれになるまでは次代の関白と思われていたのですが、それが秀頼公が生まれたことにより、秀吉公によって殺されてしまいました。その追善の意味も含めての430回忌だと思いますので、どうか皆様、その修復の資金を応援していただきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
堤 邦彦様京都精華大学名誉教授
こんにちは。京都精華大学名誉教授の堤邦彦と申します。私は江戸時代の江戸怪談というものを研究しているものなのですが、瑞泉寺様にはいつものその辺でお世話になっております。ありがとうございます。この度、ご寺宝についてクラウドファンディングをされるということで、ぜひ応援したいと思っております。私文学の研究などをしておりますが、瑞泉寺様の伝書あるいはお持ちのご宝物については、大変興味を持っております。たとえば江戸時代の作者で上田秋成という人がおりますが、「雨月物語」という懐疑小説の中で、秀次公の幽霊に出会う話を書いております。この小説は「仏法僧」というのですが、この一番最後に、幽霊に出会ってしまった〜〜公が暫くぶりに三条の方に向かって橋の上から見えるのです。このシーンは文学的にとても面白いシーンであり、今は瑞泉寺様の絵巻物によって確認することができる、寺宝が文学の研究に非常に役に立つんだということを、私たちもよく感じるところです。近代になりまして、どうやらこのご寺宝の、宝物の絵巻物を一般に公開されていたようなのですが、その時にどうも作家の谷崎潤一郎も見に来ていたようなのです。谷崎の「聞書抄」という盲目の方を主人公にした小説があるのですが、その中にその絵巻物に合致するような内容が出てきますので、谷崎も瑞泉寺様を訪れてさまざまな物語も触発されているようです。このように、非常に重要なお寺ですので、ぜひ今回のクラウドファンディング、皆様も参加していただけたら幸いです。
万城目 学様直木賞作家
豊臣秀次公とは、ご存じ天下人豊臣秀吉の甥であり、秀頼が誕生するまでは、後継者として秀吉にかわいがられていた御方。されど、秀頼誕生後は何かに呪われたかのように立場が悪化し、ついには一族もろとも殺されてしまいます。そんな一族の菩提を弔うのが瑞泉寺であります。そして、その住職が中川学氏。拙著『とっぴんぱらりの風太郎』『パーマネント神喜劇』のイラストを担当してくれた方でもあります。有名な肖像画に描かれた秀次公は、とにかくもみあげが立派です。「もみあげ公」と私は密かに呼んでいます。そんな秀次公の430回忌にちなんで京都国立博物館でミニ瑞泉寺寺宝展が開催されます。秀吉の理不尽な怒りを受け、露と消えた秀次一族のかなしみを今に伝える瑞泉寺さんが、このたびはじめてのクラウドファンディングを実施し、秀次公がしたためた和歌が面となっている扇などの寺宝を修復します。ぜひ、みなさまのご協力をお願いしたく存じます。
有隅 健輔様瑞泉寺 檀家総代
瑞泉寺は古来より歴史と文化の宝庫です。“豊臣秀次と瑞泉寺”という寺宝展が、2024年6月18日から8月4日まで京都国立博物館で開催されます。ぜひ皆様この機会に瑞泉寺の歴史と宝物の魅力に触れて、素晴らしさと重要性を体験していただきたいと願っています。皆様の関心とサポートが、瑞泉寺の歴史と宝物を後世に継承していく大きな力となります。皆様のご支援を心よりお願い申し上げます。
出竿 吉嗣様瑞泉寺 檀家責任役員
瑞泉寺は、いわれもない謀反の疑いをかけられて悲劇的な最期を遂げた、豊臣秀次公とそのご一族の菩提を弔うため、およそ400年前に建立されたお寺です。が、私にとっては、幼いころから(祖父の代から)曾祖父のお墓参りに行くたびに、いつも優しい先々代のご住職から『よう参ってくれたな。ご褒美や!』と言って、お菓子をもらえるようなお寺でした。今回、クラウドファンディングで資金を募り、京都府の指定文化財に登録されている、秀次公や駒姫様ゆかりの寺宝を、京都国立博物館様のご協力を得て修復すると聞き、われわれ檀家も是非、応援したいと思っております。次世代に、歴史的価値の高い文化財を引き継ぐための重要な取り組みです。多くの皆様のサポートによって、このプロジェクトが成功することを願っております。
三宅 裕志様瑞泉寺檀家責任役員
今年度、秀次公の430回忌に当たり京都瑞泉寺寺宝の展示が京都国立博物館で行われることが決まりました。当寺の総代、役員一同はこの機会に寺宝の修繕をすることで、檀家さんや瑞泉寺に興味をお持ちの方、より多くの方々に見ていただき、秀次公と瑞泉寺の歴史を知ってほしい、という住職の提案に賛同いたしました。皆様のお力添えで是非ともこの企画を成功させたいと思っております。ご協力、よろしくお願いいたします。
高橋 信也様京都市京セラ美術館事業企画推進室ゼネラルマネージャー 瑞泉寺檀家
年老いた為政者は飛んでもないことを仕出かすことがある、と歴史を専門とする友人から聞かされたことがある。庶民出身で人気のある豊臣秀吉においてさえ、である。制御不能の欲望にかられたか、全能感覚による確信がそれでも自らの判断を優先すべき、と思わせたのか?ある点では極めてアクチュアルで今日的な課題を孕んでいると思う。絢爛たる京都の歴史に張り付いている痛々しい痕跡をお守りする重要なお役目が、紅灯の巷にありながらも優美な佇まいさえ見せている瑞泉寺の奥に潜んでいる。
■高橋信也プロフィール
京都生まれ。大学卒業後、1974年、安部公房スタジオ入団。1975年、株式会社ニューアート西武入社、その後、同常務取締役。1997年より株式会社ニューアートディフュージョン(NADiff)専務取締役。この間、村上隆、蜷川実花、山口晃等、数多くのアーティストとともに様々な展示企画を行う。2003年、森ビル株式会社に転籍し、2004年森美術館開館と同時に同ジェネラルマネージャーに就任。その後、森ビル株式会社取締役、上海秀仕観光会務有限公司董事、「六本木アートナイト」事務局長等歴任。その間、各美術関連団体の理事、評議員等を歴任。大学等での講義やアートプライズ等の審査員も多数。2017年よりニューアートディフュージョン専務取締役再任。2018年より京都市京セラ美術館事業企画推進室ゼネラルマネージャーとしてリニューアル準備、および事業推進に携わる。現在「村上隆もののけ京都」展を実施している。