430回忌記念 その1奉納落語会『雨月物語・仏法僧』

落語会&能案内

⚫︎文化芸術を愛した秀次公
430回忌記念として、豊臣秀次公とご一族追善のため、芸能の奉納を企画しました。
瑞泉寺ではこれまでも折々にさまざまな分野のアーティストや文化人に芸術や文化を奉納してもらってきました。秀次公は武芸だけでなく文化芸術を愛する人だったと伝わります。千利休の高弟の一人にも数えられ、源氏物語を愛し、戦乱で散逸した書籍を収集し朝廷に献じ古典に通じた文化的な人でした。また側室の上﨟たちは、10代〜20代の少女たちなので、音楽やお芝居など楽しんでくれるに違いないと思うのです。

⚫︎鎮魂の落語会
そこで430回忌の記念としても芸能の奉納をすることにしたのですが、今回は『鎮魂』をテーマにしました。その一つ目が落語会。と、言っても普通の落語ではありません。江戸落語家の柳家さん喬師匠に『雨月物語 仏法僧』を噺していただきます。

⚫︎秀次公怨霊譚『雨月物語 仏法僧』
江戸中期に書かれた怪談集『雨月物語』には諸国の怖い話が集められています。その中の1遍『仏法僧』では高野山で荒ぶる秀次公の怨霊が描かれます。秀次公とその事件が江戸時代の庶民からどのようにみられていたかを伝える貴重な説話ですが、これをさん喬師匠に創作の落語として噺していただきます。
『仏法僧』ラストシーンでは三条大橋から瑞泉寺の秀次公の塚を眺める描写もあり、何より秀次公の御首を納めた塚と一族の処刑の旧跡に建つ瑞泉寺本堂で『仏法僧』を噺してもらうのは、ある意味チャレンジングな企画だと言えます。

⚫︎怪談は鎮魂の芸能
怪談研究家として知られる国文学者堤邦彦氏や文芸評論家にして幻想文学アンソロジストの東雅夫氏によると『怪談』は亡くなった人への「鎮魂」や「慰霊」そして「供養」への思いを込めた文芸です。『仏法僧』を一流の噺家さんに噺していただくことで、秀次公と御一族への追善になると思っています。豊臣秀次公とご一族諸精霊追善の落語会にぜひご参加ください。

柳家さん喬 落語協会常任理事 紫綬褒章受賞 プロフィール

430回忌記念奉納芸能その一
⚫︎柳家さん喬落語会 雨月物語「仏法僧」・江戸古典落語
日時/2024年5月19日13:30開場14:00開演
場所/京都瑞泉寺・本堂
席数/限定80席(うち5席はクラウドファンディング返礼品に出品
参加費/1人5,000円
ご予約方法/4月1日より予約受付開始します。
メールinfo@zuisenji-temple.netにて、氏名・人数・連絡先電話番号をお知らせください。
お申し込み確認後、メールにて整理番号を返信いたします。開場時整理番号順の自由席です。
※info@zuisenji-temple.netからのメールを受信できるように設定をお願いいたします。
※入場料は当日受付にて現金でお支払いください。
※ご予約はお一人様3名分まででお願いいたします。
※定員になりましたら予約は打ち切らせていただきます。