安田先生の寺子屋3回目が早くもきまりました。
11月12日の17:30〜です。
升田学さんの針金写仏最終日終了後、
同会場(お座敷)にて
升田さんの写仏作品と写仏の元の当麻曼陀羅を愛でつつ、
のコラボ企画です。
なのでテーマは「当麻曼陀羅と『死者の書(折口信雄」』」。
前回の寺子屋も思ってもみない展開になりましたので
(まさか漱石の猫の謡が聞けるとは思いませんでした)、
今回もまったく展開が読めません。
が、知的に面白いこと間違い無しです。
安田登 京都寺子屋
11.12(日)17:30開講※開場13:00。升田学氏の針金造形展を見学いただけます。
受講料:お賽銭(お賽銭箱にご自由にお入れいただきます)
飛込みも歓迎ですが、参加お決まりの方は以下にメールをいただけると、
テキスト準備の都合上、たいへん助かります。
info@zuisenji-temple.net
●安田登 最新情報はツイッターからお願いします
http://twitter.com/eutonie(安田登)
http://twilog.org/eutonie(安田の書いた分だけ読めます)
当麻曼陀羅
奈良の当麻寺に伝わる巨大な浄土変相図で、
伝説では中将姫が一夜にして蓮糸で織り上げたという。
鎌倉時代初期に浄土宗西山派の祖師善慧坊証空上人が
再発見して以来、法然門下の浄土系教団によって重用
流布された。阿弥陀如来の主催する極楽浄土を中心に、
左右と底辺に観無量寿経のストーリーが漫画のコマワリ
のように配されており、全体として観無量寿経の注釈書
「観経疏」ワールドが表現されている。
「観経疏」は中国浄土教の大成者・善導大師によるも
ので、法然上人は「偏依善導一師」を標榜しており、
法然上人に生涯にわたって心酔していた弟子証空上人
が偶然当麻寺でこの曼陀羅を見つけたときの感動は、
遷化した師にふたたび出会ったかのようであっただ
ろうことが想像に難くない。
文字の読めない人たちにもビジュアルで浄土の世界を
教示できるものとして伝道に使われたが、特に浄土宗
西山派にあっては当麻曼陀羅を通じてこの世界そのも
のが浄土であると頓悟するための重要なイコンとして
「事相教学」という特別な教学に位置付けられる。
瑞泉寺の蔵する当麻曼陀羅は、黒谷金戒光明寺の版
木を大正年間に新たに刷りおこしたものの一枚と伝
わる。当麻曼陀羅といえばきらびやかに彩色された
ものが一般的だが、版木による白描で、おそらく着
色前の下絵状態なのではないかと思われる。